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文書作成日:2025/01/31
一般診療所が実施する在宅医療サービスの状況

2024年11月に発表された調査結果(※)などから、一般診療所(以下、診療所)における在宅医療サービス(以下、サービス)の実施状況をみていきます。

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医療保険等によるサービスは減少

 診療所におけるサービス実施状況の推移をまとめると、下表のとおりです。

 2023年時点における全国の診療所数は104,894施設で、2020年から2,282施設増加しました。そのうち、医療保険等による在宅サービスを実施している診療所は32,582施設で、診療所全体の31.1%を占めています。ただし、2020年から2,631施設、率にして7.5%減少しました。

 サービスの種類別では、在宅患者訪問診療が最も多く18,906施設、次いで往診が17,631施設、訪問看護ステーションへの指示書の交付が15,735施設と1万施設を超えました。ただし、いずれも2020年から減少しています。

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介護保険によるサービスも減少

 次に、2023年時点の介護保険による在宅サービスを実施している診療所数は10,702施設で、診療所全体の10.2%となっています。2020年からは240施設、率にして2.2%の減少です。サービスの種類別では、居宅療養管理指導(介護予防サービスを含む)が7,599施設で最も多い状況です。

 このようにサービスを行う診療所の数は、医療保険等によるサービス、介護保険によるサービスともに減少しています。新型コロナウイルス感染症の影響や人材不足などにより、サービスの継続が困難になった診療所があったことなどが要因と思われますが、次回の調査結果はどのようになっているでしょうか。

(※)厚生労働省「医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況
 全国の医療施設を対象にした調査で、動態調査は毎年、静態調査は3年に1回実施されます。ここで紹介したデータは2017年、2020年、2023年の静態調査結果(各年9月時点)によるものです。

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