相続コンテンツ
文書作成日:2024/11/05
「糖新生」が続くと、より太りやすい身体へ!?

「糖新生」という身体の仕組みをご存じでしょうか。「糖新生」とは、糖質が枯渇したときに体内で起こる仕組みのことで、この状態が続くと筋肉量が減りやすくなります。今回は「糖新生」をテーマに、健康で安全な身体づくりについてまとめてみました。

1
「糖新生」について

 「糖新生」とは、身体で糖質(米、パン、麺類等)のエネルギーを使いきった後、筋肉(タンパク質)をアミノ酸に分解してエネルギーに変え、血糖値を一定に保つ仕組みのことです。「糖新生」の状態では、筋肉が使われてしまい、タンパク質の合成が阻害され筋肉をつくりだす力も低下してしまいます。その結果、筋肉量が減ってしまうことになります。

2
糖質制限ダイエットで痩せられないワケ

 一時期、糖質制限ダイエットがもてはやされましたが、極端な糖質制限を長年続けていると、筋肉量が減って基礎代謝も落ちてしまうため、身体が痩せにくい状態になります。

 少ししか食べていないのに痩せないという方は、糖質量が足りず「糖新生」の状態に陥っている可能性が高いと考えられます。
 筋肉を守るためには、タンパク質だけでなく糖質もしっかり摂る必要があります。

3
「糖新生」が起こらないようにするには?

 「糖新生」が起こらないようにするには、極端な空腹状態を避けることです。長年、糖質制限をしてきた方は、空腹を避けて食事回数を増やしてみましょう。ここで心配なのが、糖質を摂るたびに血糖値が上がってしまうこと。これを防ぐには、一度に食べる糖質の量を少なめにしたり、白米よりも雑穀米や玄米を選んだりするのがおすすめです。

4
話題のお米ダイエットとは?

 最近、お米ダイエットをする人が増えているようです。お米でダイエットなんて無理だと思われるかもしれませんが、良質な糖質であるお米を適量摂ることは、「糖新生」を防ぎ筋肉量を守ることになります。

 空腹になりにくいので、おかずやお菓子の食べ過ぎ防止、また便秘も防ぎ、体重のコントロールがしやすくなります。時間がかかっても、筋肉量を守りながら太りにくい身体をつくっていけます。

ご飯とおかずの理想的な割合は?
農林水産省が掲げる、日本人の「理想的なエネルギー産生栄養素の割合」によると、炭水化物50〜65%、タンパク質13〜20%(65歳以上は15〜20%)、脂質は20〜30%とされています。体格や運動量にもよりますが、「ご飯とおかずの割合は6対4」を目安にしておくと良さそうです。

 お米は太るという情報がありますが、砂糖や果糖などの糖質に比べ、油分も含まないお米は良質な糖質です。もちろん食べ過ぎはよくありませんが、お米を適量食べながら、「糖新生」に陥らない身体づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
 本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。


Copyrightc 2009 Confianza group All rights Reserved