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文書作成日:2021/07/20


 評価替えの年なのに、建物の固定資産税評価額が下がらないのはなぜですか?




 令和3年度は、固定資産税評価額の評価替えの年度ですが、建物(鉄筋コンクリート造の賃貸マンション)の固定資産税評価額が下がっていません。建物は経年により価値が減少していくのに、なぜ固定資産税評価額が同額なのでしょうか?




 通常であれば、経年劣化等により固定資産税評価額が減少すべき建物ですが、令和3年度については、物価上昇を背景に建物の固定資産税評価額が据え置きとなったものと考えられます。



1.建物の固定資産税評価額の算定方法

 建物の固定資産税評価額は、屋根・外壁・内壁・天井・床・基礎・建具・設備などにつき、それぞれに使用されている材料の種類や数量を把握し、国が定めた固定資産評価基準に基づいて算出されています。

<算式(従来分の家屋に係る固定資産税評価額)>

基準年度の前年度の再建築価格 × 再建築費評点補正率 × 経年減点補正率
再建築価格:再度その場所にその建物を建てるとした場合に必要とされる建築費
再建築費評点補正率:基準年度と前回の基準年度との間に発生した物価変動の補正率
経年減点補正率:建築後の年数の経過によって生ずる建物の傷み具合による価値の減少を率で表したもの(初年度は1年間経過したものとします)
2.据え置きとなるケース

 算定の結果、固定資産税評価額が前年度の額を下回ったときは、建物の固定資産税評価額は引下げとなります。

 一方、固定資産税評価額が前年度の額を上回った場合、算式では建物の固定資産税評価額は引上げとなりますが、措置が講じられて据置きとなります。

 建築資材の高騰及び人手不足等による人件費の高騰により、近年、同等建物の建築物価は上昇しています。おそらく令和3年度は、措置により据置きになっているものと推測されます。

 なお、令和2年1月2日から令和3年1月1日までの間に、増改築や一部取壊し、そのほか特別な事情があった場合は、新たに評価をし直している点にもご留意ください。

 今後も現在の状況が続きますと、令和6年度の建物の価格も据置きとなる可能性があります。よって、建物の収益力を高め、建物の実質的な価値を高めることを常に心掛けることが必要でしょう。


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